学術系

『第1章:マージナル・マンからグローバリゼーションへ①』(ワニ先生の修士論文)

第1節:マージナル・マン理論の展開 (1) ジンメルのストレンジャー (2) パークのマージナル・マン (3) ストーンクウィストのマージナル・マン (4) その後の展開 (5) 三つの論点 第1節:マージナル・マン理論の展開 1928年の論文「人間移動とマージナル・マ…

『第1章:マージナル・マンからグローバリゼーションへ②』(ワニ先生の修士論文)

第2節:グローバリゼーションとマージナリゼーション (1) マージナル・マンとグローバリゼーション (2) マージナルからマージナリゼーションへ 第2節:グローバリゼーションとマージナリゼーション マージナル・マン理論は、1920年代の制限立法以降、移民…

『マージナリゼーションとしてのグローバリゼーション:引用参考文献』(ワニ先生の修士論文)

Antonovsky, Aaron (1956) "Toward a Refinement of the Marginal Man concept,"SF 35. Appadurai, Arjun (1990) "Disjuncture and Difference in the Global Cultural Economy," in M. Featherstone (ed.), Global Culture: Nationalism, Globalization and…

『マージナリゼーションとしてのグローバリゼーション:章立て』(ワニ先生の修士論文)

序章 第1章:マージナル・マンからグローバリゼーションへ 第1節:マージナル・マン理論の展開 (1)ジンメルのストレンジャー (2)パークのマージナル・マン (3)ストーンクウィストのマージナル・マン (4)その後の展開 (5)三つの論点 第2節…

『マージナリゼーションとしてのグローバリゼーション:序章』(ワニ先生の修士論文)

エアポートの出国審査カウンター。ここで出国スタンプを押された瞬間から、次の入国審査を受けるまで、われわれは何処にも存在しないことになる。まさに、「In-Between」あるいは「マージナル」な状態である。自分を証明する唯一の手段がパスポートとなる。…

中国の高校教科書にみられる環境問題

以下は、中国の高校で使われている『地理』の教科書から、環境問題に関わる部分を抜き出し、検討したものである。『地理』はすべての学年で必修であり、1年生用、2年生用、3年生用の教科書があり、5〜6つの章がある。そのうちの一部が環境問題に関係し…

旅人マックス・ウェーバーと音楽社会学へのプロセス

本稿は、西欧独自の合理化論が展開されるマックス・ウェーバーの「音楽社会学」におけるこれまでの議論を踏まえた上で、「合理化」と対置される「非合理化」のありようを「リズム」の見地から考察することを試みる。その際、リズムをタクトから峻別するL.…

「ルート」からとらえた「ルーツ」のありかた/旅人のリズミクスを考察する試み

本稿の目的は、旅の途上にある文化的なるものを分析するための一つのアプローチとして、旅人らが奏でるリズムや旋律という視点に着目し、それを体現するための試みとして、トランジットを結合する「筋」を生み出す移動のあり方を考察することである。旅、ト…

サルサは「リズム」ではない

サルサとはいったい何なのか、それを説明するのはとても難しい。フランス人ならこう言うだろう。“Ça se sent, ça ne s'explique”.....つまり、自分で感じなければ分からない、ということだ.....サルサは「リズム」ではない。「コンセプト」なのだ。 by Willi…

言葉の魔術師ルター

翻訳という作業には困難が伴う。原典に忠実に直訳すると分かりづらいものとなり、分かりやすさを優先して意訳すると原典がもつ意味からかけ離れてしまう。古今東西で様々な翻訳作業が行われ、翻訳の果たしてきた役割は測り知れない。直訳であれ意訳であれ、…

帰郷者にとっての準拠集団の変容

長旅から帰宅すると変な違和感を感じることがある。旅に出かける前には気づかなかった当たり前なことが気になったり、地元地域が以前とは異なった景色に見えたりする。ところが帰宅してしばらくするとその違和感が徐々に薄れ、以前と同じような日常に戻り、…

持続可能な開発教育の持続可能性を考える

環境と開発の対立を解消するために提起された持続可能な開発という昨今の状況下において、中国の環境教育がそれとどのように向き合っているかを検討してみた。経済開発と譲歩しながら環境問題に取り組んで行くためには、国連や各国家のマクロ的な取り組みと…

中国における環境教育の持続可能性について

近年、環境教育は世界中の国々の教育システムで大きな注目を集めている。ますます深刻化する環境状況に直面して、環境教育は一般的に根本原因から環境問題を改善し、生態学と社会の持続可能な開発を確実にするための最良の方法であると考えられている。現在…

中国における環境と開発の系譜

1.環境と開発の対立/その系譜 持続可能な開発という言葉はすっかり世界中に定着したが、それは歴史的にはまだ新しい概念だ。開発を持続可能なものにしようとする発想は、実は裏を返せば、それまでの開発は持続可能なものではなかったことを意味する。資本…

環境問題と高校教科書:地理編

ひきつづき、日本の高等学校「地理」の教科書において環境がどのように語られているかを検討してみたい。「現代社会」では、そこで扱われた環境問題が自分の身近な問題でなく世界の問題であり、具体的な危機感を認識することが困難で、そのために環境問題に…

環境問題と高校教科書:現代社会編

ここでは日本の高校教育において環境がどのように取り上げられているかを検証してみたい。環境については日本語書籍は非常に多く、書店等を見ると絵本を含む入門的な本から専門的な研究書に至るまで数多くの環境関連本を手に取ることができる。そしてメディ…