まもなくミサイルが参ります、白線の内側までお下がりください

ボクらの世代が高校生の頃に英単語を覚えるのに使用したのが『試験に出る英単語』という本でした。試験に出ない単語は覚えないで、試験に出る単語だけ覚えるのだという効率的な単語暗記法だった記憶があります。この本が出版されてから40年以上経つのかな。数年前に『試験に出ない英単語』という本が出版されました。本の帯には「TOEICを受験する気のないビジネスマン必携、センター試験を控えていない学生必読、じゃあ、いつ使う?今じゃないでしょう!」と書かれてます。単語と例文の一部を抜き出します。

①horny(ムラムラ)
May I go home early?  I'm feeling rather horny.(ムラムラしてきたので       早退してもいいですか?)
②women issues(女性トラブル)
Attention, please.  Flight 786 to Bonn has been delayed as the captain is having women issues.(お客様にお知らせ致します。機長の女性トラブルのため、786便ボン行きは出発が遅れます)
③sexual propensity(性癖)
Please keep us informed of any change of address, e-mail address, or sexual propensity.(住所、メールアドレス、または性癖に変更があった場合はお知らせください)
④extort(かつあげする)
The president extorted a food ticket from the vice president in the company cafeteria.(社長は社員食堂で副社長から食券をかつあげした)

英文省略しますが他にも

「素敵な有刺鉄線ですね」
「ありがとう、自分で編んだんです」

「このトカレフは100%再生紙から作られています」

「現時点で何かご質問ありますか?」
「あの、横チン出てますけど」

「あそこでステファニーと一緒に踊っているトップレスの男性は、劉備の軍師の諸葛亮です」

といった例文があります。試験に出ない英単語というだけあって、読むだけ無駄な本だと思っている人も多いと思います。しかしそうでもない。試験には出ないけど日常的には使用頻度の高い単語ばかりです。試験英語と日常英語のニーズにこれだけのギャップがあるという1つの例なのでしょうか。